地図にはない

絵本が好き。

おだんごぱん

おだんごぱん―ロシアの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)

おだんごぱん―ロシアの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)

おじいさんがおいしいものがたべたくなって、おばあさんにいいました。「ばあさんや、ひとつ、おだんごぱんをつくってくれないか」
おばあさんは小麦粉がないので、粉箱をごしごしかいて粉を集めて、クリームをまぜておだんごのようにまるめて、かまどに入れて、なんとかパンを焼きました。
焼きあがったパンを窓辺で冷ましていたのですが、ぽつんと置かれてさみしくなったこのおだんごぱん。ころころ勝手に転がって、表の通りに出て行きました。そこで会ったのがお腹をすかせた動物達です。
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おいしい食べ物が出てくる絵本について文章を寄せてほしいと、私が以前おじゃましていた家庭文庫の主催者の方からお話があり、家の絵本の中から探しました。会報に載せるのだそうです。もう既に他の方が書いている本を除いたら、思い当たるのがさしあたってこの本でした。
だけど、「おいしい」がテーマというより、パンとどうぶつのかけあいが見もののこの絵本。ちょっとシュールでもの悲しさも。
セピア色のトーンの挿絵の中で繰り広げられるおだんごぱんと動物との追いかけっこと知恵比べ。ほかほかに焼けたおだんごぱんは誰に食べられてしまうでしょうか。楽しみにしていたおじいさんがお気の毒で。

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