地図にはない

絵本が好き。

こぶたくん

こぶたくん (こぶたくんのおはなしシリーズ)

こぶたくん (こぶたくんのおはなしシリーズ)

アーノルド・ローベル作『こぶたくん』
オートミールのクッキー

 やんちゃな『こぶたくん』が家族とすごす毎日の何気ないできごとを描いた絵本です。「おかしをやく日」というお話に、クッキーを焼く場面が登場します。
 雨の降る寒い日、外で遊びたいと言ったこぶたくんにお母さんが言いました。「だいどころへいらっしゃいな」台所のテーブルの上には、大きなお料理のボールが用意してあります。「きょうはおかしをやく日だから」作るのは、ほしぶどうをたっぷり入れたオートミールのクッキーです。
 作り方は…まずバター、それからお砂糖。妹のアマンダもやってきて、いっしょにボールをかきまぜます。それから、たまごをひとつとオートミール、小麦粉1カップ、ふくらし粉を少々。いっしょうけんめいかきまぜるこぶたくんたちは、とびちった小麦粉をかぶって真っ白になってしまいました。
 まぜた生地の上に、ナツメグをひとまき。シナモンをふたまき。最後に入れるのはほしぶどう。ほしぶどうの山が二つテーブルにできています。「これはクッキーにいれるぶん。こっちはお手伝いをしてくれた人のぶん」お母さんが分けていたのですね。
 できた生地をちぎってまるめて、オーブンへ。焼ける間、3人はだまっていすに座って、雨の音を聞いていました。やがて、おいしそうなかおりが、ぷーんとただよってきました。…
 小さな子どもと過ごす雨の日。親子で雨音を聞きながら静かに過ごした時間を懐かしく思い出しました。私はこぶたくんのおかあさんのようにお菓子を焼いたりはできませんでしたが、どこにも行かない雨の日は、とてもゆったりとした心やすらぐ大切な時間でした。こぶたくんはきっと、お母さんと一緒にクッキーを焼いた雨の日のことを一生忘れないでしょうね。

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